うちの実家は観光地にある和菓子屋です。近所にはたくさんお菓子屋さんがあります。

父親のポリシーは、他のお店の商品はパクらないということです。
うちのお店は、他のお店とは違うものを販売しています。

これが兄の代になり、どら焼きとか他のお店と重複するものが出て来ましたが、ただどら焼きに生クリームを挟んだり、違うものになろうとしています。


最近、中国の大企業の経営者の方とお会いする機会に恵まれています。
日用品だったり、飲食店だったり分野は様々ですが。

彼らと話すと面白いのが、模倣を悪と認識していません。日本人的な発想とは違うのが面白いところ。
むしろ、市場が明確にもかかわらず、攻めないことを悪だと考えます。


なぜ、日本では、模倣を悪だと捉えられるのか。
インターネットの世界では、模倣は当然。むしろ、模倣を前提としてページも作るし、サービスも作っていきます。


PHYという歌手が世界的に流行っている。日本では流行っていない。
 

イエローハットという会社のCMのパクリではないかという話が出ています。

 
仮にパクリだったとして、何が問題なのでしょうか。イエローハットのCMは、歌ではないし、世界戦略のために作られたものでもないため、競合は一切していません。
 
仮にイエローハットのCMが世界的に流行すると思ったなら、イエローハットの人が世界に輸出をしていけばよかったのではないかと思う。 競合するものに対するパクリは、日本人的な感性では褒められるものではないけど、それを土台に若干変化球を投げることは許されるんじゃないかなと思う。
 

パクったとして、世界に売り出すリスクを取った韓国人は、正直すごいと思う。世界戦略のために多額のお金を払っているわけだから。日本でヒットした歌を、そのまま海外に持って行って成功したというのとは訳が違うかなと思う。

先日、パナソニックがアラサーエアコンというものを販売した。
それに対して、批判をする人たちが続出した。
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中国だと商品はとにかく多産多死。色々な商品を販売することで、どれかあたればいいという発想で商品を考えている。
アラサーエアコンでもいいと思う。僕個人としては当たる気はしないけど。このような批判が、メーカーの冒険を阻んでいる気がする。その結果、Iphoneのようなイノベーティブな商品が生まれなくなっていると思う。。


日本人の繊細な商品は、日本の消費者が作り上げた。これは間違いない。
でも、現在の消費者主権な状況はいき過ぎなのではないかと思う。